INTERVIEW SANKO Bldg

no.01
株式会社アトリエ KUU
熊沢 信生
一級建築士事務所
コミュニケーションを生む建築を作る
  • 株式会社アトリエ KUUについて

    三晃ビル入居者インタビューシリーズの第一弾は9階で建築デザイン事務所(商業施設、医療施設、オフィス、住宅の建築設計とデザイン)を運営する株式会社アトリエ KUU(クゥ)さんです。
    KUUさんは、2012年に三晃ビル9階フロアのリノベーションデザインを手がけられました。三晃ビルオーナーである中村氏との出会いから、9階リノベーションに携わるきっかけ、またKUUさんのこれからの展望など代表の熊沢氏にお話をお伺いしました。

  • コミュニケーションを生み出す空間をつくる

    熊沢氏が建築・設計をする上で大切にしていること、それは「コミュニケーションを生み出す空間をつくる」こと。
    三晃ビル9階は、昭和初期の長屋のように、入居者同士が顔を合わせ自然と会話が生まれる空間をつくりたい、と中村氏に提案したそうです。靴を脱いで上がる木製床のオフィス空間、掘りごたつ式の共用空間、元々あった日本庭園には、ウッドデッキを設置し、熊沢氏の想いが凝縮された、語らい重視の空間が実現しました。

熊沢氏の斬新なアイデアと中村氏の大胆な決断
  • 中村氏との出会い

    オフィスを探していた時に、知人から中村さんを紹介していただき、三晃ビルを見学しました。そのとき9階フロアは使用されていなかったのですが、「このフロア、リノベーションすると面白くなるかも」と思い、中村さんに急遽、リノベーションを提案しました。とにかく形にしたいと手描きスケッチをおこし、駄目元で提案したところ、すんなりと採用していただいたんです。
    私たちのオフィスもリノベーション後の9階に入居することが決まり、現在に到ります。正直、良い物件が無ければ事務所を諦めることも頭によぎった私にとって、中村さんは恩人なんです。

  • こうして三晃ビル「心地いいオフィス」が生まれた

    中村氏は当時の事を振り返り「このスケッチを見て、空間を具体的にイメージ出来た訳ではないですが、コンセプトが凄く面白いなと思ってお任せしました。」 「中村さんにご提案した時は正直断わられると思っていました。共有スペースを贅沢に配した案で、部屋数が少なくなりますから。」と穏やかな表情の熊沢氏。 「9階が出来て、僕もデザインに対する考え方が変わったと思います。ここが無ければ、三晃ビルのコンセプト“心地いいオフィス”という言葉は生まれていません。」と中村氏が笑顔で。 熊沢氏が大切に残していた当時のスケッチを眺めながら、お二人は感慨深くお話をされていました。

海外へ仕事をつなぐ
  • ネパールでアパートメントの設計を手がける

    今年から、ネパールでアパートメントの設計をしているんです。KUUの今後の展望ですが、海外で設計デザインの仕事をしたいと思っています。デザインは結局、感性の違いが大切で「ああ!そういう発想があったのか!」と想像していたものとの差異が大きいほど感動を提供することができます。日本人に日本人のデザインを提供するよりも、海外の人に日本人の考えるデザインを提供した方が、感動が大きいんです。私は最近そこにデザインの仕事のやりがいを感じています。ネパールの他に、韓国でも案件も進めています。

  • 「心地いいオフィス」から生まれるクリエイティブ

    コミュニケーションが生まれる9階リノベーションオフィスが立ち上がってから、約5年。今思えば、熊沢氏さんと中村氏との出会いは必然だったのかもしれません。人と人との縁というものは本当に不思議で、当時のお二人であったからこそ実現した三晃ビル9階プロジェクト。さらに、熊沢氏は9階プロジェクトの数年後、三晃ビル屋上のリノベーションを手がけられました。屋上では、オーナーの中村氏の呼びかけで入居者交流会を開催するなど、階の垣根を越えて新たな縁が数珠つなぎで広がりつつあります。

楽しいことをしていたい
楽しいことがあるから、ちょっと苦しいことも乗り越えられる
  • Profile

    社名
    株式会社アトリエ KUU
    事業内容
    一級建築士事務所
    住所
    大阪市西区西本町1丁目8番2号三晃ビル9階
    HP
    http://www.a-kuu.com/